あらすじ 「牡丹灯篭」は三つの話が情念の意図のように絡み合って進む物語である。
三つ目はお峰・伴蔵。亡霊であるお露と取引をし、魔封じのお札をはがすのと引き換えに、つまり、主人と仕える新三郎の命と引き換えに百両という金を得、これを元手に金物屋を開きお大尽となるお峰・伴蔵の夫婦。金持ちとなった伴蔵の最近の置屋通いの浮気相手が、源次郎のために働くお国と知ったお峰の、伴蔵への愛憎のつらあてと、それを知った伴蔵のお峰殺し。 これらの三つの話が絡み合い進んでいく中で、キンダースペース版「新・牡丹灯籠」は、ある登場人物の「とはずがたりの物語り」として再編される。 |