劇団キンダースペース第34回公演
シアターX提携公演


新・新ハムレット 2013
シェークスピア・太宰治・その他の作家の「ハムレット」を参照

構成・脚本・演出原田一樹

四百年前に生まれた「ハムレット」ほど多様に解釈されてきた戯曲、主人公はない。
曰く憂鬱な主人公。
行動が思考に食われた男。
優柔不断。
マザコン。
自意識のお化け。
この世に悲劇を演じに来た奴……、

しかしそのハムレット自身や他の登場人物が乗せられているシェークスピアの用意した「世界」については、あまり論じられていないような気がする。
今回の「ハムレット」は、その「世界」を、かなり早い時期に降りた一人の登場人物から眺めてみようとする。

劇団キンダースペース「新・新ハムレット2013」は、日本の三人の文学者、大岡昇平「ハムレット日記」、太宰治「新・ハムレット」、志賀直哉「クローディアスの日記」の「ハムレット」を援用し、シェークスピアの「ハムレット」を、現代の日本の、政治と幸福あるいは不幸のドラマとして、舞台に乗せようという試みです。

構成・演出 原田一樹