劇団キンダースペース第38回公演 河童 〜鼻の先の夕暮れ〜
原作/芥川龍之介   構成・脚本・演出/原田一樹

「河童」という作品が我々を惹きつけるのは、これが「もう一つの世界」を描いた作品だということ。
その世界が異様な事象に満ちていながら、ほとんど私たちの世界と変わりがないということ。
このことに尽きるように思われます。「我々はしたいことの出来るものではない。
只出来ることをするものである。(略)
恐らくは神も希望通りにこの世界を造ることは出来なかった(侏儒の言葉)」のですから。