瀬田ひろ美様

先日の公演はご苦労さまでした。
地震、結構揺れて
大の地震嫌いのぼくは
とても怖かったけど
お二人が、動じないので
がんばりました。

よくセリフを忘れてしまわなかったなあと
感心しました。
やっぱり、プロですね。

帰りは、電車がちょっと遅れが出ていたけど
無事帰りつきました。

「家出うさぎ」はとてもよかったです。
地震の後は、ちょっと心理的動揺があって
(ほんと、こわがりなんです)
しっかりと見ることができなかったのが
残念でしたが
とても、考えさせられたし
死に対する、ひとつの「解答」があったような気がして
原田さんに、感謝したくなりました。

日常の「別れ」と「死別」が
結局は同じものなのではないかという視点が
とても、共感できました。

最後の方で
娘が「私は生まれてこなかったほうがよかったの?」と
聞く場面。
母がはっきり「いいえ」と否定しますね。
そこが感動的でした。
娘の死は、母にとって
これ以上の悲しみはないはずで
こんな悲しみを味わうくらいなら
最初からいなかったほうがましだ、と
きっと思うことがあるはずです。
けれども、
どんなに辛い目にあっても
娘が生まれ、その子と共に生きた時間がある以上
「娘をもったことは、よかった」のだと
母親が、はっきり言えるということの
何と言ったらいいか、一種の「慰め」が
感動的でした。

その「慰め」を舞台のうえに見事に
表現しえたことに
拍手です。
子どもを連れてきたお母さんは
泣いていました。

ぼくにはこの50数年
ぼくの父の死、家内の兄の死
家内の父の病気、家内の病気
などの辛い経験が重なり
生きることが辛い時期もありました。
息子を亡くした家内の父の嘆きを見たときは
子どもなんて持つんじゃなかったとほんとに思いました。
父が死んだ時も
とても辛かったし
家内が病気になって
死ぬかもしれないと思ったときは
ほんとに絶望しました。
(今は家内はすっかり元気ですよ)

けれども
誰が死んだとしても
「そばにいるのと同じ」なんだと
近頃は思えるようになり
その「思い」が
この前の芝居に
そのまま、表現されていて
心から共感したのでした。

こんなに長いあいだ
いろいろ苦労があったと思いますけど
こういうほんとうに心に響く芝居を
作り続けてきた、キンダースペースに
心からの敬意を表したい気持ちで一杯です。

そのキンダースペースを
ここまで引っ張ってきた
あなたの功績はたぶん計り知れないと思います。
ほんとに、えらいね。        

原田さんは
ほんとに、いい戯曲を書きますね。
どうか、戯曲集を出してください。
戯曲集は売れないと相場がきまってるみたいだけど
手元において、読みたいです。

では、次回の公演を
楽しみにしています!