ご覧いただいたお客様からのアンケート及び日記から転記させていただきました。
長くなりましたが、初日から楽日までのほぼ全てのアンケートです。是非お読みください。


■ドキドキしました。志賀作品は今ブームなのです(国語教育で)。「范の犯罪」はさすがに自信作だけに、何が本当なのかわからない作品の本質が生かされていたと思います。今回の公演で光っていたのはカンパニーの皆さんは当然ですが「モノ」ですね。

(男性 7/1観劇)


■「范の犯罪」の印象が強く残りました。殺意とは何か? 難しいです。

(男性 7/1観劇))


■短編演劇アンソロジーは初めて観ました。内容が詰まっていて大変面白く出来ていました。特に最後の「范の犯罪」は掘り下げがよく出来ていたと思います。「正義派」は筋はわかりやすいが、難しかったです。本当に言いたいことが判りにくい。

(女性 7/1観劇)


■難しい作品だと思いました。特に「范の犯罪」は……。人間って何だろう? みたいに思いました。死という重いテーマ、憎しみとか…。

観ていてドキドキしました。恐いと思いました。自分はどーなんでしょうか? と考えさせられました。面白かったです。

(女性 7/1観劇)


■舞台の形が面白かったです。役者さとの距離がとても近く、一体感があり、不思議な感じがしました。最初の「剃刀」では聞き慣れない言葉が多くちょっととまどいましたが、そこは役者の力なのか、ニュアンスで理解できました!

(女性 7/1観劇)


■舞台の形がとてもユニークでおもしろいなあと思いました。近くてとても良かったのですが、全体を観ることが出来なかったので少し残念でした。一つ一つの話が切り替わる部分が少し判りづらかったです。私が今までに観たことのないような舞台が観られて良かったです。
(女性 7/1観劇)


■同じ公演を二度観るのは初めてのことです。どうしても、どうしても、もう一度観たくなりました!!

芳三郎さん(仲上満)の演技、最初よりとても深い味わいになりました! 線路工夫の平野さん、最高でした!! 范の田中さん、それこそ剃刀のように鋭くなりました!! 西村さんの語りも興味深く惹かれました。9人の役者さんの熱が移ったようでした。照明も良かった。本当に最高でした。

(女性 7/1観劇)


■話がわかれていることに途中で気づきました。二つ目の話で電車の事故のことを飲み屋の人が嬉しそうに聞いているのが辛かったです。でも今の日本人はそういうところがあるのが事実だから考えさせられました。あとこの劇場の形に驚きました。
(女性 7/1観劇)


■両側から観る舞台というものを初めて観ました。両側の客席に顔を見せるのは難しそうだけど、観ていて全く違和感が無かったです。難しい言葉か多く意味がなかなか理解出来ないセリフもたくさんあったけど、最終的には人物の関係か見えたりしました。語り手の言葉と登場人物の動きが同調していて、小説を読んでいるような感じになりました。

(女性 7/1観劇)


■久々一個上の芝居観れた。完璧とは取り除くものがないもの。芝居ってそうだなあ。
(男性 6/30観劇)


■世の中は日々変化していく中で、人の世の悲喜こもごもをくみとって表現されることの難しい世界を身近に感じ取れることを幸せに思っています。

モノドラマの時と違って別の意味で迫力があり、本当に心から「観ることが出来てよかった」との思いでいっぱいです。

ただ単にセリフを舞台で発すればという演劇ではないということをこの集団で感じます。

(女性 6/30観劇)


■セリフとナレーションの境が無く新鮮。

(男性 6/30観劇)


■自分が病み上がりということもあって、「剃刀」なんかは鬼気迫る想いがしました。

傍目には順調で普通に見える人生が、ちょっとした出来事で、どうにもならない閉塞した生活の中に落ち込んでいることに気づかされ、

衝動的にそれまでは身を助けていた剃刀やナイフの本来的に持っている凶暴な本能のようなものに身を任せて、破壊を招いてしまう。

そんな恐ろしさが、人の一生にはあるのかなあ…と思いました。

(男性 6/29観劇)


俳優の立ち位置の変化で見せる立体感
セリフのきっかけで視線を操る魔術
火花散る視線の交錯と・・
感情の変化と姿勢の変化、そして抑揚の変化
こける・・どつく・・小技による場面転換
網戸越しの外野カットインの絶妙さ
音響、光源のタイミング
そして、ラストの盛り上げる演出の見事さ
いいですねえ・・

昨日は裏から今日は表から見ました。
俳優さんの表情は表、全景は案外裏からが良く見えた気がしました。
小技・・と書きましたが、細かい演技が大好きなので
そういうところ、キンダースペースの役者さんはよく鍛えられているなあと関心しました。
これはほんとうに出演されたすべての役者さん。
公演もあともう
少し・・!人々に感動を与えるためファイトしてください。
(男性 6/29観劇)


笵の犯罪、みなさんの良質な集中力に引き込まれて、なんだかエグ味の強い野菜を生で食べた時みたいに渋い気分になりました。
体感に近い感想が持てる仕上がりだったと思います。

(女性 6/29観劇)


キンダースペースの舞台、初めて見たのですが、それはそれは大変感動しました。
最近の観劇マイブームで、ここ半年で結構いろいろなものを見ましたが

伝統的な新劇由来の劇のスタイルの中で、小説の世界を目の当たりに映し出す芝居として非常に完成度が高い舞台と感じました。
演出や表現内容とあわせて、俳優さんも非常にレベルが高いですね。
小劇場にしろ、大劇場のスター登用ものにしろ、なかなかバランスがとれていないものが多いと感じていたので、このバランスの良さにも感銘を受けました。
もう一回見たくなったので、今日の15時に再び参上いたします。
予約お願いします。

(男性 6/28観劇)


通常友人の劇団の公演を観て素直に「感動した」と書くことはありませんが、素直に感動しました。また拝見しに伺います。頑張ってください。

(男性 6/28観劇)

■とっても面白くてあっという間でした。3本とも、ものすごく集中して見させていただきました。「范の犯罪」のラストシーンは鳥肌が立ってしまいました。

全編、手に汗握ってしまった。

内容知ってるのに……。アンソロジー大好きです。
(女性 6/28観劇)


■面白かったです。すばらしい構成で感心しました。また志賀作品を読み直したく思います。次回の八雲も楽しみにしています。

(男性 6/28観劇)


■時間や空間が錯綜して引き込まれました。舞台は狭いのに、イメージが拡がり、風景が見えるようでした。近代と現代が融合したような不思議な感覚になりました。
(男性 6/26観劇)


■会話の中で話されている情景が目に浮かぶような不思議な雰囲気の芝居でした。昔の日本的な情緒がちょっとエキゾチックな感じがしてとても面白かったです。
(男性 6/26観劇)

■仕事を定時きっかりで飛び出して、 劇団キンダースペースの アンソロジーを見に行ってきました。

『剃刀』『正義派』『范の犯罪』、いずれも志賀直哉の作品です。 本でさらーっと読んだことはありますが、実際に役者が動くのを見るとやはり違いますね。
そして9人の役者で3作品全てを演じるので、入れ替わり立ち代わり、 同じ人が、ついさっきとはがらりと違う雰囲気で登場するので、 それがまた面白かったり!
また、つい先日初めて見て 違和感を感じた、斜めの(平行四辺形)の舞台ですが、 今日観たら違和感がなく、むしろ、 長方形よりも広く奥行きを感じられたのが自分でも不思議でした。
(女性 6/26観劇)

■やはりキンダーの舞台は観ていてドキドキします。こんなに興奮する舞台はめったにないですね。すごいの一言です!
(女性 6/26観劇)


■ほんの少し表情がちがうだけで、違う感想を感じました。
(男性 6/26観劇)

■あの稽古場がこのようなすばらしい劇場へと変身したのにはとても驚かされました! どの作品もギュッと濃縮されたジュースのように最後の一滴まで楽しみました。

「范の犯罪」は特に心にせまるものがありました。本当に面白かったです!!
(女性 6/26観劇)


■NK流・・・

今日は西川口まで行ってきました・・・
舞台を堪能してきました。
志賀直哉の世界を観察してきました。

なんだろー?これ?
深いなぁ・・・
人間の深層心理って不思議・・・
自分でコントロールできないシックスセンスを超えた第7感の世界・・・

志賀直哉って初めて出会った人だけど
感受性がズバ抜けて飛び出ているか
仏教の世界に精通しているか
或いは極度の精神いじょ・・

是非とも「志賀直哉」の人物像に触れてみたいと思いました。
すごい世界だった・・・。

「范の犯罪」が第3節でメインのお芝居なんだけど
そこにいたる序章の2節が絶妙で・・・

1時間半のお芝居でしたが1時間を過ぎたあたりから
怒涛の格言ラッシュに圧倒されつつ
自分自身、生きることについて考える時間がいっぱいあったお芝居でした。

それでいて後味が軽いんだなぁ〜これが!!
やっぱ好きだなぁ・・・舞台。
舞台に上がる人たちの志の高さに触れるのも最高です!!
上手く言葉にならないけど・・・
素晴らしい夜だったな。

(男性 6/25観劇)

■キンダースペースの演劇は、やはり“生きて”“活きて”いますね。ただ文学作品をそのまま読んだだけ……というのとは異なりました。
少々荒っぽい感もありますが、それだからこそ、その瞬間をまさに“生きている!”と感じるのでしょうね。
しつらえられた舞台も、無駄は無いのに豊かに全てがあり、いいなあと思いました。

(女性 6/25観劇)

■最後に心に残ったのは「生きるとはどういうことか」ということです。
最後のセリフを聞いた時、范の妻にとって生きるということ、今までの登場人物すべての行き方、生きるとはどういうことかを考えました。

(女性 6/24観劇)

■近代作家の作品、と銘打って提供してくださるアンソロジーは、緊張感のある作品になっていました。手慣れた芥川氏、マニアックな織田氏は少し趣きが異なり、パンフレットの紹介文に書かれているように模索の態をとりつつ、志賀直哉の話をそこで聞かせてもらっているかのような主張が、伝わってきたように感じました。

客演の西村氏が控えめでありながらピタリと必要な場所にいる姿が頼もしく、この作品を損なわず、また新人の田中さん、秋元さんが好演されたことが、行く手の明るいものを感じさせてくれます。
(女性 6/24観劇)