レパートリーシアターVol.22
短編演劇アンソロジー 伍〈近代作家シリーズ〉 小泉八雲篇
【死の微笑】
和解 雪おんな より
短編演劇アンソロジーにおいて近代文学を取り上げる作業の意味の一つは、日本人である私達自身の姿と言うものを、近代の地平からもう一度見つめなおすことです。 例えば、小泉八雲が他者として深い謎を感じた、死に臨んでさえ顔に浮かび上がる 「日本人の微笑」。これは、今の私たちにどのように残る感性なのでしょうか? そして、いまひとつ重要なことは、何よりも文学の舞台化が、私たちに演劇の本質といったものを教えるという事に他なりません。 「雪おんな」や「和解」の武士に俳優が身体を与える、その作業はどう行われるべきか。恐らくここに、演劇と言うものの根本的なあり方が潜んでいるのです。 構成・演出 原田一樹 |
好評の短編演劇アンソロジーシリーズ第5弾! 劇団キンダースペース 制作部 |