能登中島へ車で出発しました。
全国的に寒波が押し寄せていましたが、
朝は快晴。
気持ちの良いドライブでした。

浅間山。

今回のメンバーは
照明プラン・操作の篠木さん。
演出の原田。
舞台監督・音響操作の村信。
照明・舞台・演出助手の畝本。
「貝の火」に出演する小林。
「魔術」に出演する瀬田、の六人です。

日本海、綺麗な海です。

長野。
トンネル抜けると一転白銀の世界。
名立谷浜SAで昼食。
アゼは喜び庭かけまわり……。
穏やかな晴天が続いたと思うと、
大粒の霰が落ちて来る、
不思議な天気です。
今回の舞台「能登演劇堂」に到着してすぐ
舞台の仕込みです。
電車でいらした照明の篠木さんも
すでに仕込みを始めていました。

今回はオンステージシアターということで、
舞台装置の他に
客席も舞台の上に作ります。

「魔術」の絨毯や家具は地元の方に
お借りしました。
有り難うございます。

宿舎に到着。
(現在は使用していない)普通のお宅をお借りしています。

私達は寒波と共に到来。
とにかく寒い!!
中島では滅多に降らないという雪もかなり降っています。

中島高校の酒井先生や町民劇団の方たちが
ストーブやら、ガスボンベやら、布団やら、お酒のことまで……。
とにかく色々と面倒みてくださいました。
有り難うございます。

今夜は鶏味噌鍋と、鶏のクビ(せせり)焼き

能登のクビ肉は旨いのです!

翌日は仕込みの続き。

舞台セットとなる樹は
一昨年の町民劇団で使用したものを。

素敵!!

立派な装置が出来ました。

午後は中島高校でのワークショップ。

中島高校は来年度一杯で閉校になります。

中島高校に演劇コースが出来てから
ほぼ10年程、原田とキンダースペースは
ワークショップ・公演で中島高校の生徒たちと接してきました。
この高校が無くなってしまうのは本当に寂しいです。

でも、最後の生徒となる二年生の演劇コースの生徒たちは、
本当に輝いていて元気で明るい高校生たちでした。
そしてチームワークもとても良いと思いました。

授業の最後で原田が言いましたが、
このコたちならきっと、素敵な卒業公演が出来ることでしょう。
今年は是非観に行こうと思っています。

詳細記事

夕方からは照明・音響を含めた場当たり。
モノドラマはただでさえ照明・音響キューが多いのですが、
この2作品は更に輪をかけて凝っています。
照明さん、音響さん、
短い時間で仕込み・操作、
本当に大変だったと思います。
二日目終了!

朝・昼は御飯もろくに食べる時間がありません。
今夜は「喜八」と決めていました。

マスターが朝釣ってきた新鮮刺身!
(食欲に負けて、大分食べてから写真撮りました)

焼酎「天使のささやき」には昆布を入れて(!) 飲みました。

翌日、場当たりの続き。

その後、ゲネプロ。

目の前にずらりと並んだパイプ椅子を見て、すでに緊張。

そして14時より、たった一回の本番。
芥川龍之介作「魔術」
宮沢賢治作「貝の火」の順番です。

観てくれるのは中島高校の普通科1・2年生。
演劇コースの1・2年生。

授業の後の観劇ですからみんな疲れて爆睡かしら?
と不安でしたが、本当に集中して観てくれていました。特に昨日ワークショップをした二年生の演劇コースの子供たちの視線は、ピシッと熱く、やっていて力が入りました。

本番は私は少し音が一つになってしまったとダメ出し。ああ、一回しか出来ないのになあ。残念!

楽屋に戻ってきた元香と「いつになったら上がらずに舞台に立てるのだろう」と話しました。

終演後は演劇コースの人たちが
ばらしを手伝ってくれました。

二年生は最後の最後までやってくれて、
やっぱり30人も居ると早い早い!!

あっと言う間に装置が無くなりました。

みんな道具を持つのにも馴れているし、
本当に助かりました。

有難う。

そしてこの機会を使って、町民劇団の人たちが企画して牡蠣パーティーを開いてくれました。
沢山の人が集まってくれて、昼間の芝居を観てくれた方も何人か居て、「本当に見て良かった」と喜んでくれました。

左の写真は劇団キンダースペース後援会の井田さんです。
いつもお世話になっています。

殻付き牡蠣の焼き具合、開き方をご指導いただきながら、一人10個の牡蠣はみんなのお腹にぺろりと入ります。

焼き牡蠣
牡蠣鍋
牡蠣フライ
牡蠣御飯
牡蠣の佃煮……。

牡蠣はイマイチ苦手だと認識していた私ですが、
なんのなんの、牡蠣になっちゃうかと思う程いただきました。やっぱ新鮮なんだなあ。

保くん、ご機嫌。
元香ちゃん、格闘中。

二人とも軍手姿が凛々しいです。

そして本日は奇しくも! 村信保の誕生日でした!

町民劇団の皆さんに「七尾で一番美味しい」と言われるケーキをいただき、歌を唄ってお祝いしていただきました。

嬉しウイッシュの保です。

NOTOやん↓からも素敵なプレゼントの数々……!!

さて翌日は後援会の井田さんから、
「家に朝ご飯食べにおいで」と言っていただき、
立派なお屋敷まで出かけて行きました。

いやあ、びっくりする位素敵なお家は、
井田さんの手作りだそうです。

井田さんは町民劇団の舞台でも
器用に美しく装置を作ってくださる方です。

素敵なお庭には鯉が泳ぎ、
天井の高いお部屋では囲炉裏に火を入れてくれていました。

いやあ、感激!!

手打ち蕎麦、ゆず味噌焼き
煮豆、お新香、干し柿、
ピカピカ光る御飯。

井田さんが手作りしていないのは
チューブ入りわさびだけだそうです。

朝からご馳走だあ〜〜。
本当に美味しかった。
昨夜あんなに食べたのに、みんなまた食べる食べる。
御飯をお代わりして食べていました。

そして「帰りに食べなさい」とおにぎりまで。

15個もあったよ!
本当に有難い!

井田さん、有難うございます。

寒い寒い能登を出てまた7時間かけて帰ってきました。
雪景色の美しい山々が徐々に見えなくなってきた時、少し寂しかった。

帰りの富山のSAで見つけたケロリン桶。
ちょっと欲しかった。

今回の公演は中島高校から呼ばれたものですが、このように旅をし舞台を作るとなると、
大道具・小道具の問題の他に
宿舎・布団・暖房機・食事のことまで、地元の方たちのお力を借りなければなりません。

今回も町民劇団の皆さん多くの協力をいただきました。

終演後の牡蠣パーティーも含めてこんな風に皆さんがキンダーを大事にしてくださるのも、
町民劇団を11年演出し続けた原田と、
スタッフとして付いた、村信、白沢、斉藤、坂上、畝本、大桑、
中島高校ワークショップやモノドラマ公演でかかわった平野、小林、古木、三枝。

みんなの頑張った形の現れだと、嬉しく有り難く感じています。

本当に有り難うございました。


帰ってきて西川口で打ち上げ。
この期に及んで、まだ飲み、食う、私達でした。