レパートリーシアターVol.33『浮きつ沈みつ』
落語 鰍沢・転宅・紙入れ・お直し
構成・脚本・演出/坂上朋彦


時は江戸。

生薬屋の奉公人新吉と吉原遊郭の女将が逢引中、旦那に見つかりそうになる。賢い女将の計らいで、その場は切り抜けるが、新吉はそこで初見世のお熊と出会いたちまち恋に落ちる。

遊郭では、売れなくなった花魁が見世の若い衆といい仲に。遊郭では許されないことだが、旦那の計らいで二人は夫婦になる。

旦那は旦那で、妾を持ち、その妾の家に泥棒が入る。妾は色仕掛けで泥棒を騙し、逆に泥棒の財布を奪う。

旦那に許された夫婦は、亭主の博打でたちまち借金で首が回らなくなる。

お熊と新吉は、心中をし損ない、山奥に逃亡する。そこへ道に迷った旅人が現れ、お熊は旅人のお金を奪おうとするが、誤って新吉を殺してしまう。

借金を返そうと夫婦は、何か商売を始めようと考えるが、結局、もとの商売女郎屋に戻ってしまう。

「鰍沢」「転宅」「紙入れ」「お直し」落語の代表作を、坂上朋彦がコラージュしレパートリー上演。「浮きつ沈みつ」ご期待ください。