今回私は違う劇場で1回ずつ観たので、合計12のモノドラマを観た。
私が素晴らしいと感じた二人。
一人は国木田独歩 作 「竹の木戸」を演じた瀬田ひろ美さんだ。
彼女は言わば別格中の別格で、今回もまた格の違いをきっちり見せつけられました。
そこにないはずの現実感、しかも明治時代 それを何故私たちが感じ取れているのだろうか?
ずっと考えているが、よくわからない。もちろん個々の要素 例えばセリフの言い回しの細かいところが実に上手いし、間も文句のつけようもない絶妙のタイミングだ。分厚い経験に裏打ちされた感情表現。ドロっとした怨の眼差しや、その感情を混ぜてくる割合の加減などは この人にしか出せない味だろう。と思う。
私は事前に「竹の木戸」を読んでいなかった。
「モノドラマ」成功すると 俳優の色彩に染まっていくのか。そんなことまで 感じさせられた、瀬田さんの「竹の木戸」。さすが看板女優、お見事でした。

もう一人は 安房直子 作 「火影の夢」を演じた 大桑 茜さん。
この大桑さん、演出の原田さんの言う「抜け」の感覚が素晴らしく、原作の魅力と相まって魔法にかけられたような不思議な空間を作り出して、そこを一緒に旅をしたようで夢を見ているような気持ちになりました。独特のセリフ回しと間のなかに異様な空気を息吹かせる力を持っている女優さんとお見受けしました。
ま、一言で言うと、天才ですね。【男性】

モノドラマを見に行く
一番好きだったのは竹の木戸!
こんなに面白い作品だったとは
一番、現代の日本人を反映してそうなのは、植木屋のご主人かな
身の丈を知る生き方
今を淡々と過ごす生き方
お徳とお源には、マウンティング女子とも似てる雰囲気が
でもお源の死の理由が
盗みをしたことではなく
大庭真蔵さんに見られたことでもなく
お徳に盗みをしたことをほのめかされたから&旦那も盗みをしていた事実を知ったから
という所に恥という概念を思い浮かべた
恥の上塗りと、それを知られたくない相手に知られたこと
結果論ですが、
大庭真蔵さんが、家の者に盗みを見たことを言った時に
お徳の溜飲が下がるような小粋な一言があったなら、こんなことにはならなかったろうに
と、思う
みんなして、真面目すぎるのかも
格差社会はそんなに悪い?と最近思うので
貧乏は嫌だ
金持ちは嫌だ
というレッテルさえ気にしなければ
身に丈にあった生き方が一番の幸せだし
他人と比較しなければ
気にならない格差もある
貧困問題はまた別だと思うので
行って良かった
やはり芝居はいいです
よいエネルギーが満ちてます
【女性】