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・興奮しました。最高の舞台でした。観終わった今も、汗とドキドキが止まりません。

・靴を履いたらその持ち主になる……全て夢、ということですね。毎日何かしら不満はあっても、当たり前の生活が続くことが一番有り難いのか、という気がします。いつも文句を言うパートナーでも、本当にいなくなっては困る、不思議の連続です。

・とてもステキでした。夫婦関係の微妙さがよく伝わりました。またの機会を楽しみにしています。

・鏡をトリックとした、理想と現実の描写。コミカルな演技もとても楽しかったです。そして色々と考えさせられもしました。夫婦の現実も、こんなものなのかな、と思いました。

・狭い空間をこんなに素敵に演出されて感動しました。役者さんも皆素敵ですね!!また観たくなりました。ニコライ熱演!!すごくおもしろかったです。

・おもしろかった。おばあさんが死ぬまでの緻密さは、現実じゃないのに現実感があり、興味深い。その後は、今度は訳がわからなくなって、別の意味でおもしろい。煙にまかれたようで「人生」の現実さを味あわせる。

・チェーホフの4作品の構成が絶妙で、楽しめました。4組の夫婦の人間模様は、現代社会のも通じるものです。ありがとうございました。

・チェーホフの作品でこんなに笑ったり面白いなと純粋に思った作品は初めてでした。最後はまさかの夢という形も、その後に夢とは別の形で登場人物たちが出てきたのも面白く、また色々と考えさせられました。マルファが亡くなってしまうシーンは、少し泣いてしまいました。

・本が面白かったです。

・その世界にすっかり浸って、堪能できました。フョードルの靴下に、はっとさせられました。(細かい・・・)

4つのお話がうまく構成されていて、お見事!舞台構成も狭い空間を上手に使っていたし、照明もとてもキレイでした。
個人的に老夫婦のお話が、父が母を先に亡くしたことを思い出し、ウルウルしてしまいました。どの作品も夫婦の在り方や生き方を考えさせられました。

どうしようもないロクデナシに見えても
それぞれの正当性がある。

お互いに自分の心が決めた伴侶で、きっと誰より大切に思い合った仲なのに
我が身を滅ぼすほどお互いに疲弊する。
疲弊する相手がいる面倒くささが何者にも振り回されない孤独よりはいいのかもしれないな、でもどちらも寂しいな
とか
私なら、いやこの人(靴屋であったり、散財癖のある妻であったり)なら、こうしたい。こうしてほしい。
という内面の蠢きと
目の前で繰り広げられるドラマが、
同時進行のライブで影響しあって
脳みそが心地よく疲れました。
新聞を読む女が、すごいキュートだったんだよなぁ。
あのシーンとても好き(笑)

「劇団キンダースペース」 ?のお芝居を今年になって初めて観てはまっています。
今月はアトリエ公演でチェホフの短編4作を構成したもの。
ジャガイモを剥く老婆の曲がった腰と乾いた咳。
ピカピカの靴をつくる靴職人のポロポロの靴と穴の開いた靴下。
目を皿のようにして新聞を読む若い女性の擦り切れたスカート。
潤沢な経済力を持つ夫の苦しみを無邪気に無視して隠すことなく贅沢と若い恋人に夢中になる女。
棺桶を作るために妻のサイズを職業的に測る締り屋で癇癪持ちで頑固な老人の目の奥に固まっている悲しみ。
「ジャガイモのスープ、温まってるよ」というセリフでその味が口に広がった舞台でした。
たぶん決して美味しくはないスープ。
だけれどその味を知ることにすごく意味があるのではないかと思えるスープ。
「劇団キンダースペース」は、なんとお隣、川口市。
12月の公演も楽しみです。


劇団キンダースペース創立30周年記念公演 第四弾
レパートリーシアターVol.37
『チェーホフ短編選
「見上げた男」「奥さん」「靴屋と悪魔」「ロスチャイルドのバイオリン」
原作/アントン・チェーホフ 構成・脚本・演出/坂上朋彦