けさくの感激覚え書き その壱
(2004.5月〜8月)

8/3シアター2+1「黎明館アパート」
シアター2レ1アトリエ

演劇の全盛期を過ごした役者たちが、引退後に住んでいる黎明館アパート。そこに「芝居をしよう」という話が。
終演後の仲原さんの「2004年の西荻窪の夏から世界へのメッセージを発信したい」に共感しました。
演劇の原作を知らないとクスッと笑えないセリフもちりばめられていて、そういうところも面白かった。

8/1「農家団」LIVE
立川AAカンパニー

御存じ、友の会瑞穂ちゃん率いる農家団のライブ!!
ひさしぶりに聞いた瑞穂節は健在でした。
初めての瑞穂ライブで聞いて泣いた、手話付きのおじいちゃんの歌(タイトルが!!……)はまた涙出そうになりました。
それから迫力満点の「ホンキートンクブルース」。
この人はやっぱり声量がある。声が伸びるから聞いていて気持ち良いです。

映画

シュレック2

8/1映画「シュレック2」
新宿文化シネマ2

キャラクターのリアルさと可愛さと可笑しさには、3分で慣れてしまい、5分で飽きてしまうのですが、一度慣れてしまってからは、ストーリーの中に入りこんで、ひさしぶりに映画館中の人がドッと笑う映画を見ました。声優さんが、キャメロン・ディアス、エディー・マーフィー、アントニオ・バンデラス、ジュリー・アンドリュース、ラリー・キング……ですって。

劇団道学先生

エキスポ

8/1「エキスポ」
紀伊国屋ホール

何年かぶりに道学先生を拝見しました。
「母」の葬儀の日、夫、兄弟、子供たち、生前世話になった者たち。
葬儀の日のそれぞれの人生に、出て来ない母の姿が浮かび上がりました。
大西多摩恵さん、いい!

7/21「ダンスがみたい!6」
竹内登志子/Takeuchi Toshiko 「混合ダブルス」
神楽坂ディプラッツ

「新・新ハムレット」で振り付けをしてくれた岡野暢さんが出演。

7/15
劇団NLT「初恋」
銀座みゆき館

7/11
グーフィー&メリーゴーランド「 Gah roo ?! 」
アイピット目白

先日ワークショップに参加してくれた柿森ななこさんが客演。同じ劇団の芝居を続けてみました!! 
どんでん返しオモシロかった!!

方の会 第34回公演


忘れられない日

6/29
方の会忘れられない日

原田が以前お世話になってい「方の会」の新作。
座長 市川夏江さん作 狭間鉄さん演出。

6/19
東京ネジ旗揚げ公演「東京ねじれ」

「桃から生まれてしまった男」で桃太郎を演じてくれた龍田知美ちゃんが劇団を旗揚げしました。タイトルの通り、「ねじれてしまった感じの家の中」の面白い話でした。
 最初は、今流行りの自然な会話が続く感じで、「ああ、こういうタイプの芝居ね」と少し引いて観ていた自分が、話しが進む内に、だんだん身を乗り出していました。
 家族のこと、肉親の死、それによる精神の障害を持った人たち。ともすると、アリガチになってしまう話を、説明を最小限に抑えて演じたことでとても面白く新鮮に感じました。
 とくに「すでに死んでしまっている妹」(死んでいることは観ている私達には後からわかるのですが)を演じた女優さんのエネルギーが、小さな身体からも、劇場からも、はみだしていて良かった。彼女だけでなく、関わっている皆さんの旗揚げ公演に対する「思い」が劇場の中に充満していて、観終わった後とても良い気分でした。

6/17
素パンク団
「萌え出でし娘/萌え出づる娘」プロジェクト「歌」の誕生

「フェアリーテールシアター」で脚本を書いていただいた棚田浩章君の主催する劇団。
ひさしぶりに観に行ったが、相変わらず、不思議なオブジェと生きてるか死んでるかわからない人たちのたたずまい(死んじゃいないだろうが)で、お化け屋敷的雰囲気をかもし出していた。客入れ時は、劇場内をひとまわりし、怖い人が立っている部屋に入って絵本を取って、それを読んでもらわないと席に座らせてくれない。こういうの苦手なんだよお〜〜〜!! 怖いだろう〜〜〜!!
動きが象徴的な割りに、全体的に、喋り出すと意外と幼い台詞回しは残念だったが、石黒曜子ちゃん(写真)のボッシュの絵に出てきそうな虫のような動きに目を見張った。あとは「………」。
きっと棚田くんは、この「………」を客に求めているに違いない。悔しいが、「………」だ。

6/11
三条会
「班女・卒塔婆小町」

キンダーでお馴染みの岡野暢さんが客演しました。三条会のお芝居は何回か観ていますが、いつもエネルギーが客席の向こうまで行く感じで、そのナンセンスな感じと、肉体がきちんと作られ、声がきちんと落ちている本格的な感じとのバランスに、笑ってしまいます。で、きっと演出の関美能留さんがわたしと同年代なのかなあ? もう少し若いか? かかる曲が必ず昔の、それも売れない歌謡曲みたいなので、懐かしく可笑しいです。
肉体とその声のトーンが存在感を際立たせている榊原毅さんの演技が今日も好きでした。また、卒塔婆小町は養成所の時に演ったことがあって、私はその他大勢の役なのですが、わたしが言った台詞が懐かしく思い出されました。岡野さんは相変わらずの集中力抜群のキレの舞いと芝居で、三条会のメンバーの中に別の雰囲気をかもし出していました。

6/10
アサヒビールロビーコンサート
二十五弦琴リサイタル「6月のかりん」

原田がNYにいた時、同じアパートでお世話になった、フルート奏者の中川昌三さん。音楽家の奥さん中川いづみさんと、まだ小学生だったかりんちゃん、お兄ちゃんにも御会いした。御夫妻とはフィラデルフィアに遊びに行ったり、よくしていただいた。そのかりんちゃんの二十五弦琴リサイタル。
通常5音階しかないお琴を西洋音楽と同じく8(7)音階があり、また25弦もあるお琴を考案した野坂恵子氏に中学一年から弟子入りしたかりんちゃんと、お父さんのフルートのデュエット演奏は、なんとお母さんの中川いづみさんの作曲。家族の愛情一杯の、芸術性あふれるコンサートでした。
わたしは最初に弾いたかりんちゃんが、歌いながらそしてパーカッション風なものの入れながらつまびく琴のソロ演奏も好きでした。

6/9
ボックス・オフィスプロデュース
「鍵」

以前、キンダーにも書き下ろしをしていただいた神品正子さんのプロブュース集団。
サーティーズの春日亀千尋さんが客演。
終演後プログラムを読んで神品さんがキンダーに関わってくれていた頃に書いた作品であったと判明。なるほど、いちいちのエピソードに、以前座内で見覚え・聞き覚えのあるシチュエーションが…。2000年の名古屋文化振興賞戯曲賞佳作に輝いた作品、奇妙な関係と、展開が面白かった。役者さんが達者だった。

6/1
ギィ・フォワシィ・シアター
「われらが青春のマリアンヌ」
シアターX

目黒幸子さん(NLT所属 
キンダースペースモノドラマ「竹青」でお馴染み)
出演

5/27
いさらい香奈子リサイタル
「夢売り」
四谷区民ホール

御存じ香奈子ちゃんの初リサイタル!!

5/22
文化座
三つの寶
文化座アトリエ

原田が、「天国までの百マイル」に続いて演出した文化座の作品。田端にあるアトリエはとっても素敵でした。
内容は、モノドラマプラス芝居という感じでうちで言えば「Three Piggies」タイプの作品でした。文化座のお客さまたちにも新鮮だったらしく、評判も良いみたいです。
キンダーでモノドラマやってて良かった…と思った。モノドラマはやはり力が付く。この作品もうちの役者にもやらせたい。というか、私がやりたい(笑)

5/15
ひげ太夫
雀躍天 (じゃくやくてん)
天王洲アイル スフィアメックス

映画学校の卒業生もずっとここに所属していて、とても気になっていた。ワークショップに参加してくれている藤田未来さんが今回客演するということ、それから先日アトリエに来てくれたお客さまが、「好き嫌いありますけど、一度は観ると面白いですよ」と言うので行きました。
組み体操なんです。全部。ずう〜〜〜と組み体操しながら、ずう〜〜〜としゃべりながら、ストーリーが進んでいきます。約1時間50分位の上演時間の間、ずう〜〜〜と、止まっている人がいません。女の子ばかり7人。いやあ、こういうのもすごいなあ…と思いました。
組み体操がメインだから、せりふなんて、もう、ただ言ってるだけって感じで、これがまたせりふ離れが良い、と言えば良くて、なんか面白いんだわ。力入れるところ(組み体操)と脱力しているところ(主に芝居)の差がおかしくて、あと座長が芸達者なので、時間は忘れました。藤田さんも華奢の身体でひょいひょい組まれて行って、この劇団に合っている気がしました。

5/7
Takeru Unit 第1回公演
「穴・HOLE」
4作家4作品のオムニバスストーリー
ウッディシアター中目黒 

「オレステス」に客演してくれた、樋渡宏嗣さんが、モデル事務所に所属。そこのかっちょいいモデルさん達が、マッチョな身体と長身をいっぱい見せてくれました。
ナイーブな芝居をする、とても好きなタイプの役者さんがいらっしゃいました。
ナント!! 5月のワークショップに出てくれているSさんも出演なさっていたそうです。

5月6日
グーフィー&メリーゴーランド
COOL FISH
新宿パンプルムス

一昨年ワークユニットに参加、ワークショップにも連続参加してくれている、増田祥子さんが客演。
小劇場が盛んだった頃、こういう感じの芝居が一杯あった。今もその路線をつっぱしってる感じがしました。

5/4
楽塾歌劇 碧い彗星の一夜
作/北村想
構成・演出・美術/流山児祥
流山児アトリエ

昨年ベーシックワークショップに参加してくれた川本かず子さんが出演していた。なんか、すごいものを見てしまった。
流山児 祥さんが45歳以上の大人のために作った演劇集団。この「すごさ」は見てもらわんとわからん。
開き直って楽しんでるおばさんのパワー、世の中の何にも負けないでしょう…って感じでした。
楽しかった。ひさしぶりに声出して笑っちゃった。7年続けているそうです。
皆さん仕事を持ちながら、年の一度の公演に向けて稽古を続けているそうです。
こういうのも「演劇」のあり方だなあ…と思いました。