けさくの感激覚え書き その六(2008)

ドン・キホーテ
12/13 SPAC
静岡芸術劇場

原田一樹演出。大桑茜出演。坂上朋彦演出助手。

身内が関わった公演ではあるけれど、かなりハイレベルの芝居だと思う。ドン・キホーテ役の三島景太さんが良い。その他の役者さんたちのアンサンブルも良く、SPACぽい動きは少なく、リアリズムでした。ドン・キホーテの哀れさと、そこに見えて来る彼の視野の中の世界が切なく、胸打たれました。

ひめごと
12/12 劇団大樹
てあとるらぼう

川野誠一さん主宰・出演。柿森ななこさん出演。

冴理 お誕生日ライブ
12/8 
サニーサイド
月賦・ブラインドの視界
12/8 独歩プロデュース
MOMO

西村剛士さん出演。

ビデオ「田園に死す」
12/9

映画は昔々一度観たのですが、ラストシーンと同じ新宿で観たことと、とにかくショックだったことと、春川ますみはきっとすごい女優なんだろう……と思ったのは覚えています。

うちの代表は80年代寺山修司さんの物真似で一斉を風靡した芸人でしたから、寺山さんの詩は今でもソラで言えるくらい心酔した時期があったようです。

その後代表は、寺山作品に3本演出助手として関われる機会がありました。
その1本目は「犬神」という芝居で、寺山さんにも観ていただけました。「また太った?」と言われたそうです。ダメ出しかそれ??
2〜3本目は残念ながら寺山さんの追悼公演でパルコで行なったものだったのですが、なんと今月、?シアター・テレビジョンで続けて放映されるみたいですねえ。残念ながらうちでは見れないけど……。「毛皮のマリー」の美輪さんの演技がすごかったのを良く覚えてます。悲しく大きく美しかったなあ。

この映画はあらすじ書けません。
詩を……。転載しても平気かなあ……?
代表は、よく諳んじては「寺山修司は天才だね」と言います。

新しき仏壇買ひに行きしまま行方不明のおとうとと鳥
見るために両瞼をふかく裂かむとす剃刀の刃に地平をうつし
たった一つの嫁入道具の仏壇を義眼のうつるまで磨くなり
とんびの子なけよ下北かねたたき姥捨以前の母眠らしむ
かくれんぼ鬼のままにて老いたれば誰をさがしにくる村祭
吸ひさしの煙草で北を指すときの北暗ければ望郷ならず
売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき

タップ発表会
12/7 
ビデオ「34丁目の奇跡」
12/7
ビデオ「素晴らしき哉、人生!」
12/6

ジョージは子供の頃から世界に興味を持ち、町を出たいと言う欲望があります。しかし、父親が経営していた住宅金融会社を継がなければならなくなります。
初めは気乗りのしないジョージですが、持ち前のサービス精神と優しさから、住宅金融の仕事を愛情を持って続け人々の信頼を得ます。しかし同僚の手違いから8000ドルを紛失、ジョージの会社は負債の取り立てに追われることになり、自暴自棄になったジョージは身投げを考えます。
そこに、現れたのが、293歳の天使。彼は天使の翼を得る為にジョージの許に遣わされた2級天使でした。

途中までは、「ああ、なんか、古き良きアメリカ映画つう感じね」とほのぼの見られる内容です。
しかし会社が上手くいかなくなり、人生に絶望したジョージが自らの命を絶とうとし、そこに見習いのおじいさん天使が現れる辺りから、事態は急展開します。ジョージがこの世に産まれなかったら、この世界はこんな風に変わっていた…ということを、天使はジョージの前に突きつけます。
ジョージが居なかったから死んでいた弟。ジョージが居なかったから殺人を犯してしまった薬屋。ジョージが居なかったから家を持てなかった人々。ジョージが居なかったから貧しい宿屋の女将になっている母。ジョージが居なかったから結婚もせずに図書館につとめている妻。勿論結婚していないので4人の可愛い子供たちも存在しません。
何より、ジョージがこの町で住宅金融の仕事を必死にやらなかったので、人々は追い出され、欲望のはけ口だけと化し荒れ果てている町の惨状。
2級天使は言います。

一人の命は大勢の人生にかかわっている。
その人間が欠けるとすべてが変わる。
ジョージ、君の人生は素晴らしかった。
その人生を捨てることが、いかに間違った事か。 

この経験をした後のジョージは、8000ドルの負債に対しても前向きになれる程「生」の悦びを感じます。
ハッピーエンドのラストシーンは涙が止まりませんでした。
クリスマスに是非観ていただきたい作品です。

ビデオ「アラバマ物語」
12/5

1962年ピューリッツア賞を獲得したハーバー・リーの小説『To Kill A MockingBIRD (ものまね鳥を殺すには)』を脚色・映画化したものだそうです。
アラバマ洲メイコムのやもめの弁護士アティカスは、強かんの罪に問われている黒人トムの無実を信じ、その弁護を引き受けますが、原告の父親ボブや近隣の者から批判されます。
長い裁判シーンではアティカスの手腕でほぼトムの無実が決定しかけたように見えますが、陪審員の判断は「有罪」。アティカスは再審を待てと励ましますが、トムは連行される時に脱走し銃殺されてしまいます。裁判に勝ちながらも面白くない原告の父親ボブは夜道でアティカスの息子ジェムと娘スカウトを襲います。
一方ジェムとスカウトは、狂人と噂され父親に軟禁されている隣人のブーに興味を持っています。ブーは一度も彼らの前に姿を現さないけれど、家の前の木の祠に彼らへのプレゼントを次々と隠し、それをジェムとスカウトが受け取ることによって3人の見えない絆が育まれて行きます。
そしてボブがジェムとスカウトを襲った時に助けたのもブーでした。しかしボブはその場でナイフで刺されて死んでいます。
アティカスは動揺しますが、保安官は「ボブは自分で誤ってナイフを刺したのだ。君は正義の名のもとに全ては公表すると言いたいのだろうが、裁判はあの内気な男を世間にさらす、その方が罪だ」と言いその場を去ります。スカウトも「マネシツグミを殺すのは罪、あれと一緒だ」と父親に言います。
このラストシーンで、一家と隣人ブーは初めて顔を合わせます。
映画全体を通して、グレゴリー・ペック演ずるアティカスが子供たちの成長に心を砕き、言葉を選んで教育する姿が、毅然として格好よく、また時に悲しく映ります。
友達に黒人の弁護をしていることを非難され喧嘩をした娘スカウト(この子は喧嘩早くてものすごく強い)はアティカスに嗜められます。スカウトに「何故みんな反対するのに黒人の弁護をするの?」と問われたアティカスは「もし断わればパパは公平でなくなる。お前達に意見する資格もなくなる」と答えます。
また学校に通い始めたスカウトが教師が的外れにことを言うのでもう学校に行きたくないと言うと、アティカスは「妥協という言葉を知っているか?」と聞きます。「妥協してはいけない」と自分自身を律しているアティカスの苦悩が見えます。また「人を理解するにはその人の靴を履いて歩け」とも言います。
原題に使われているMockingBIRD はマネシツグミ のことであり、アティカスは「銃の練習をする時にマネシツグミは撃ってはいけない。何故なら彼らは庭も荒らさないし、納屋にも巣も作らない、美しい曲を奏でてくれる優しい鳥だから」と言います。
この マネシツグミ が隣人のブーのイメージと重なり、ラストシーンと繋がって行きます。

ビデオ「かもめ食堂」
12/3

うさぎさんお薦めの「かもめ食堂」をDVDで観ました。
なるほど……何も起こりませんし、何の世話っぽい説明もない映画ですね。
でも、人間の最低限の欲求と充足が描かれている気がしました。
「人」と「食」を大切にするうさぎさんが、「好き」だというのがわかる気がします。
予備知識無しに観てしまったのですが、原作が群ようこさんなのですね。
群さんのエッセイには昔はまり、家にも沢山本があります。
彼女のエッセイもまた、何も奇抜なことは起こらない、だけど、そこに「ドラマ」がありました。
なるほどねえ。
小林聡美は良い女になりましたねえ。
彼女がまだ子供の頃にポンキッキ関連の番組でご一緒したことがありました。
ロケバスで甘いものばかり食べていてマネージャーに本気で怒られてました。「太る!!」って。
すっきりと痩せて良い女になり、また、こういう役をやらせたらピカいちですね。
挿入歌の井上陽水の「白いカーネーション」と「クレイジーラブ」が私の世代を泣かせます。

映画・ビデオ「私は貝になりたい」
12/3

救われない話だなあ。ビヨークの映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に匹敵する救われなさだ。
中居くんの本編を観た後で、フランキー堺バージョン「私は貝になりたい」をツタヤで借りて観ました。

これはTBSテレビで最初に放映されたテレビドラマをビデオにしたものでした。
1958年。私が産まれる一年前の作品です。

?http://jp.youtube.com/watch?v=Mj9MxBTW-d0&feature=related

この一年後に映画が出来ています。テレビの構成は今回の映画に比べてかなりあっさりしたものでしたが、大事なことだけが抽出されている感じはしました。
テレビバージョンは、奥さんが桜むつ子、妹が高田敏江、十朱久雄、佐分利信、小松方正、内藤武敏、佐野浅夫……
映画になると、奥さんが新珠三千代 になり、他に水野久美、 加東大介 、笠 智衆 、 藤原釜足、稲葉義男 、小池朝雄……となります。
桜むつ子さんはあまりにも「普通に居るおかみさん」ぽく、少し下品で、今年の映画ではここが見せ場の「署名集め」にも尽力するシーンは無く、その代わり「生活」も感じられ「日常」を思いました。
こういう普通のおかみさんとご主人が生きているところに、こんな理不尽な事件が起こるのだなあ、というリアリティがあります。
仲間由紀恵さんは(多分新珠三千代 さんも)、美しいからとても観ていて幸せな気分になりますしシンパシーを感じますが、生活臭は感じられなかった。これは私の年齢だから感じることかもしれません。
映画になった時には、今回の中居君バージョンの台本構成だったのか、1959年に出来た映画も観てみたいものです。特に教誨師役が笠 智衆だったらしい。これは是非観たい!

中居バージョンの子役がすごかったなあ。あの子はすごいなあ。あのまま行ったらすごい役者だ。

織本順吉さんが、最初の作品であるこのテレビにも出ていて、中居君バージョンにも出ている!!
こういうのってすごいですね。織本さんは、原田がよくお世話になる「方の会」の初代メンバーです。

さて、私はこの映画のタイトルを随分昔から知っていて、多分父がこの映画が好きだったのかもしれません。そんな気がします。
「私は貝になりたい」というタイトルがすごく気になってました。
薄々感じてはいたことではありましたが、今回二度このドラマを観て、そうか、そういうことだったのね、と改めて判り、なんか胸につかえていたものがすっきりしました。
いや、この内容自体は「すっきり」なんかするものではありません。
これは、人類が皆考えなければならないテーマだと思います。
今の時代、日本には戦争も無いのにこういう気持ちになってしまうシーンが数多くあるような気がします。こんな気持ちになるのは「人間」として一番辛いことだと思います。
元陸軍中尉・加藤哲太郎の手記「狂える戦犯死刑囚」の遺言部分をもとに、橋本忍の脚本で制作されたテレビドラマ。
第18回芸術祭大賞受賞。
「私は貝になりたい」より。


房江、健一、さようなら。
お父さんはもう二時間ほどしたら死んでいきます。
おまえたちと別れて遠い遠いところへ行ってしまいます。
もう一度会いたい。
もう一度みんなで暮らしたい。
でも
もうそれも出来ません。
せめて生まれ変わる事が出来るのなら……
いいえ、お父さんは生まれ変わっても、もう人間になんかはなりたくありません。
人間なんて嫌だ。牛か馬の方がいい。いや、牛や馬ならまた人間にひどい目に合わされる。

どうしても生まれ変わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも、
そうだ、貝がいい。
貝だったら、深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。
兵隊にとられることもない、戦争もない、
房江や健一のことを心配する事もない。
どうしても生まれ変わらなければならないのなら、私は貝になりたい。

「龍のすまうところ」 11/21  南洋神楽プロジェクト2008
萬スタジオ

松本泰子さんのボイス、御主人の和田啓さんの演出と音楽・演奏、キンダーにも客演してくれた小谷野哲郎さんのバリ舞踊と影絵、同じく客演してくれた井上倫宏さんの芝居、そしてウード、お琴、パーカッション、ケチャ……多くの事柄がジョイントして、泉鏡花の「夜叉ケ池」を面白い舞台に仕上げていました。
影絵が大きく舞台に映し出され、影絵と役者と演奏のコラボレーションはなかなか見られないと思います。
そして、やっぱり、松本さんの歌声は心に沁みます。

西崎流古典舞踊の会
11/15  西崎流古典舞踊の会
国立小劇場


国立小劇場で 西崎流古典舞踊の会があり、白沢靖子が踊りました。
演目は 清元「津山の月」
「津山藩の武士になっている名古屋山三のもとへ出雲の阿国がはるばる訪ね来て、山路の夜に出会い、昔を思い歌舞伎舞いに興ずる」というもので、初代西崎緑さんが好んでよく踊った演目だそうです。
白沢の日舞でのお名前は 西崎雪芭。武士山三、きりりと格好よかったです。
相手役はこれまた女優の川崎初夏さん 西崎芭夏。阿国の色気があってとても綺麗でした。

私は深町と花道脇の下手側席で観ていたのですが、こういう見方もオツだなあ…と思いました。
花道から登場した阿国が目の前で踊る時間があったのですが、奥の方で踊る白沢がホリゾントに映え、近い阿国と遠い山三のコントラストがとても綺麗で、優美な世界でした。

野外音楽劇 更級日記
11/1 市原市市制45周年・市民の日記念公演
上総国分尼寺復元回廊

ワークユニットの清水拓也君が昨日、市原市市制45周年市民の日記念公演「野外音楽劇 更級日記」に出演しました。
とても良い役をいただいて頑張ってました。
実はピンチヒッターで出演させていただいたので稽古時間も短かったのですが、歌もとても上手かったです。
舞台が ?上総国分尼寺復元回廊 という素晴らしい建造物です。
踊りの発表も含め100名近い出演者で2時間の音楽劇でした。

キンダーでも佐世保や足立や富士見市でミュージカルを作ったのを思い出しました。
佐世保では160名の出演者、足立でも100名近い出演者で作りました。
大勢の人で芝居を作る大変さは本当に良く判ります。
きっと色々あったんだろうなあ……、と、芝居の内容より、そこで行なわれている人々の存在そのものに事実に感動しておりました。

雷電披露宴
10/30 スターダス・21カンパニー公演
江古田ストアハウス

ワークユニット 奈良実代子・淡路絵美出演。
虚空
10/28 中村明一虚無僧尺八の世界 京都の尺八1
紀尾井ホール


中村明一さんという音楽家は虚無僧が昔から吹いてきた曲を引継ぎ演奏しつづけています。
トークも無く7曲を淡々と聞くシンプルなコンサートでした。
音の深さが感じられ、やっぱりこういう音って日本人が馴染む音なんだなあと改めて思いました。
しかし尺八というのは肺活量をかなり必要とする楽器ですね。
この方は「密息で身体が変わる」という呼吸法の本も出してます。購入。読後改めて報告します。

騎士オルランド
10/23 北とぴあ国際音楽祭2008
北とぴあさくらホール

昨年も拝見した北とぴあのオペラ。昨年は芸術的な感じ、今年のはとても判りやすいオペラでした。額縁を配した舞台が楽しく、宮廷で演じられていたのを彷彿とさせるハイドンの作品でした。

貴婦人の帰還
10/21 ガイアデイズファンクションバンド
あうるすぽっと

昨年JAM SESSIONの同じ芝居を観て感激した。この芝居はいつかキンダーでやりたい。貴婦人をやりたい。でも今の私では無理だ。何か別のものが必要だ。やりたい! やりたい!!
長山藍子さんはやっぱりすごい。綺麗だし、存在感がある。

しんしゃく源氏物語
10/18 劇団N
能登演劇堂

今年も能登まで旅して参りました。11回目の劇団N(旧中島町民劇団)公演。
今回は榊原政常さんの代表作「しんしゃく源氏物語」、大好きなお芝居です。

過去、方の会、SPACで、何度となく観た芝居。キンダーでも私は出演しませんでしたが、一度上演したことがあります。
特にSPACの肉体と声が出来上がった素晴らしい舞台を体験した後なので、どのぐらい町民劇団の人たちが挑戦しているのだろう……と、楽しみでもあり、また、非常に繊細な難しい芝居でもありますから、失礼ながらある意味期待せずに伺ったのですが……。
いや、感動しました。

勿論色々な意味で足りないところは沢山あるのですが、そんなことより、「大切なこと」がしっかりと散りばめられ、提供されている芝居でありました。

特に、すでにベテランの域に達したエイホウとメグちゃんのお芝居には感動しました。

今回は一人だけ男性であるエイホウ演じる「姫」の孤独、タンタンと演じる中に現れる姫の「愛」と「哀しみ」と「とまどい」。
2メートル近い体躯を衣に包み、佇む姿に、「女性の哀しみ」を痛いほど感じました。
また要である少将を演じたメグちゃんの、優しさと大きさ、そして可笑しみがしっかりと出ている芝居でした。

素晴らしかったなあ。
本気でこの芝居演りたくなったけど、本気で「私には無理か」とも思った。嫉妬しました、町民劇団に。
良い芝居でした。

演出の原田、舞台監督の村信、演出助手の畝本も無事戻りました。
お疲れさまでした。

てけれっつのば
10/16 文化座
俳優座劇場

有賀ひろみさんの演技が可笑しくて……いやあ、いいなあ。有賀さん。沖永さんと小谷さんの夫婦も楽しかった。

YAMANOTE ROMEO and JULIET
10/11 劇団山の手事情社
にしすがも創造舎 特設劇場

大掛かりな舞台で細かく趣向を懲らしていたのに感心しました。

東海道四谷怪談
10/9 JAM SESSION
赤坂レッドシアター

前回この劇団の芝居「貴婦人故郷に帰る」を見て圧倒された、主演女優斉藤さんを見たくて。
やっぱり彼女がお岩さんでした。
私がやったら、また原田演出だと、きっと違うお岩さんになると思うし違う表現にせざるを得ないと思うけど、彼女の岩の在り方、立ち方は共感出来る。
特にラストシーン
死んだ伊右衛門を担いでどこかへ向かおうとする岩は「判り」ました。
私もそうしたい。

西沢さんの演出も若い力が漲って居て好きです。
DMもらってないのに見に行く芝居はめずらしい、私が……
(^。^;)

薮の中から龍之介
9/12 青年劇場
紀伊国屋サザンシアター

原田一樹 演出

さつき会日舞発表会
9/5 さつき会
きゅりあん小ホール

深町麻子 日舞発表会 「常磐津 屋敷娘」

十二夜
9/4 シアター2+1
シアター2+1

いさらい香奈子さん、初演出&出演

LET'S GO HELL
8/31  SOUKI
青山円形劇場

串山麻衣さん出演

父と暮らせば
8/30 一人語り
Cafe Restaurant JUNON

桝谷裕さん一人芝居

椿姫
8/24  山野井園江ソプラノリサイタル
さいたま芸術劇場小ホール

武田竹美さん/演出 村信保/舞台監督

中島えりなライブ
8/18 
農家

かわいらしく聞きやすく美しい声、かわいらしく人なつこくずっと見ていたい顔、何よりも選曲がおばさんには嬉しかった。また行きます。

音と言葉と身体の景色
8/10 音と言葉と身体の景色
北池袋新生館スタジオ

岡野暢さん企画・出演

平原演劇祭2008
8/3 平原演劇祭2008
宮代町郷土資料館旧加藤家住宅 

高野竜さんが代表として開催している平原演劇祭2008に、8/3東武動物公園駅にある宮代町郷土資料館旧加藤家住宅まで出かけてきました。
イエーツの会ダンスプロトのダンス 劇団12の芝居 みやしろ演劇パーティー「村の宝」の芝居
面白かったなあ。
民家の中で行ないます。舞台も客席も畳です。
村の宝の子供たち、本当にイキイキと芝居してました。特に主演女優の女の子、すごいね。
「酢コケ」の歌詞がうまく出てこなかったのがちと残念。
劇団12の芝居はまあ、一度は味わってもらいたい面白さでした。うーむ。10年間の蓄積が見えるようで全然見えないところが魅力。しかし、しっかり「会話」してるんだよなあ。あまりの個性の強さにあっけにとられた一時間でした。
そして最初に観たダンスの 木岐美日さんにちょっといかれてしまいました。
ダンスもすごいし、目と口と、顔全体が本当に綺麗。
この人の踊り、もう一回みたいなあ。
やっぱり美しいものは良い!!

RYUさんのところにリンクしてあったページここにリンクしちゃいます。

弓手に杉戸 馬手に宮代

http://nuri.at.webry.info/200808/article_4.html
2枚目「村の宝」主演女優
3枚目「劇団12」
4枚目 私が魅入られたダンサー

shinya さんの公開ギャラリー

http://picasaweb.google.co.jp/shinya.yamagata/1008832008?authkey=6CCc-w1cN4g

ea ー生命ー
7/30 The 30's
下北沢「劇」小劇場

原田一樹 演出。深町麻子 客演。
深いテーマだなあ。面白かった。もう一歩先に行ったらすごいなあ……といつもこの劇団を観て思う。テーマの追求・作劇と同じエネルギーでの演技の掘り下げ……まあ、そのまま「自分に返って」くるんだがね。

「あの日あの時青場所で」
〜バファリンの半分はやさしさでできてるけど、人生の半分は出会いでできてんのよ〜

7/30 スターダス・21 声優クラス
スターダスアトリエ

声優クラスに続いて俳優クラス公演。自分たちで創作した作品たちを演出の藤井ごうさんが構成。おもしろかった。昨年も同じ企画で行なった作品を観たが、生徒の資質によって作品が違うと思った。昨年はとてもアグレッシブで面白かったが、今年は繊細で面白かった。ワークユニットの西村紗保子と丹羽英彰が出演。イキイキと演じていました。 キンダーの三枝竜が音響プラン&オペレーターでした。

Student's
Perforance Vol.7
7/26 ダンスムーヴ
なかのZERO小ホール

古木杏子ダンスカンパニー発表会。
古木は振付けの他、数曲ダンスも踊りました。やっぱり古木のダンスはすごいです。結構セクシーでした。
舞台監督は村信保。

もう一回
7/26 スターダス・21 声優クラス
スターダスアトリエ

昨年「夜明けに消えた」公演に出演した生徒たち、二年生初めての発表会です。
キンダーの三枝竜が音響プラン&オペレーターでした。

鶴の恩返し
7/13 カッパ座
相模大野グリーンホール

赤坂由香利ジャズライブ
7/9

蕨市 チョウゲン坊

【T.S&Flt:岡淳 Bass:古野光昭】
久々に充実したジャズライブ。本格的な演奏という感じでした。

百三十二番地の貸家
賢婦人の一例
6/13 現代劇センター真夏座
内幸町ホール

本当に久しぶりに観た真夏座の芝居。客演していた青年座の嶋崎伸夫さんのご案内で行きました。「賢婦人……」面白かったなあ。岸田国士はやっぱり面白い。

星新一を詠む・語る
6/13 彗星企画
日暮里サニーホール

ワークユニット2008淡路絵美が出演。

襤褸と宝石
6/7 ショウデザイン舎シアターカイ
シアターカイ

演劇集団円の井上倫宏さんが出演。

ふたりのノーラ
5/31 名取事務所
梅若能楽学院会館

イプセンの「人形の家」を能の上演様式を使って上演、能役者の津村氏と木山事務所の水野ゆふさんの二人が同時に「ノーラ」を演じました。北欧やイギリス、ノルウェーでも上演された作品。夫のヘルメルは能役者安田氏が能の言葉で演じ、クロクスタ他の役を俳優座の村上博さんが現代の言葉で演じました。「能のノーラ」が演じている部分を「現代のノーラ」が花道の七三で観ている…などの演出によって、その気持ちの「変化」や「ウソ」や「とまどい」「いらだち」が際立って見えてくる演出でした。地謡の男性たちが「ノーラ」のセリフを繰り返し繰り返し謡うのが吹き出しそうに奇妙だったけど、面白かった。これはパンフレットに書いてあった言葉ですが、オープニングは能のノーラに従って現代のノーラが登場しますが、ラストの退場は現代のノーラの後に能のノーラが従います。これが「ノーラ」の独立を象徴していて、判りやすく且つ面白い演出だと思いました。

日々の敵
5/28 方の会
銀座みゆき館劇場

原田一樹演出 秋元麻衣子出演。

THE FINAL
5/24 劇団行動座
行動座アトリエ

一昨年ユニットに参加した菅沼朋美さんが所属する劇団行動座のアトリエをたたむことになり、そのファイナルステージでした。初めて伺った場所ですが、14年間アトリエとして使用していたらしく、劇場内の空気が何か厳かな「演劇」の場としての匂いを発していました。
作品は別役作品二つと、原田演出の菅沼作品 モノドラマ「竹の木戸」。
モノドラマがキンダーを離れて行なわれるのは久しぶりなので、とても嬉しく思いました。物語の持つ力を信じられる作品でした。

田中さんの青空
5/23 演劇集団円
ステージ円

劇団員平野に「是非観た方が良い」と薦められて行ってきました。本が良いという評判でしたが、私はやはり役者の巧さが勉強になりました。山乃廣美さん(だと思う)のポワッとした感じ。私の目標。タイプ違うけど。やっぱり円は役者が揃っているなあ。

ランデ・ヴー
5/18 気球計画プロデュース
ブローダーハウス

柿森ななこちゃんが客演。
小さな小さな空間での若い人たちの好感の持てるオリジナル旗揚げ公演でした。だけど「脚本」のちょっとした部分の甘さがどうしても目立ってしまう。それをこれから真面目に考える人がいたらきっと面白い劇団になるんだろうなあ。ななこちゃんワールド全開でした。

誰ガ為ニ陽ハ昇ル
5/18 R-vive
ザ・ポケット

藤井ごうさん演出
フアンがたくさんいるのにびっくり。笑う、笑う、笑う人。ラストシーンで号泣している女性。これだけのフアンを作っているのがすごい。人気劇団なんだろうな。羨ましい。でも役者さんの絶叫が正直疲れた。なんでそんなに怒鳴らなきゃならないんだろう?

ヘコタレ
5/14 劇団鳥獣戯画
プーク人形劇場

30's 深水みゆきちゃんが出演
十何年前と何ひとつ変わっていない鳥獣戯画にびっくり。
石丸さんはもう人間離れしていた。すごい。けど劇中ビンゴの意味がわからん。知念演出も久しぶりに見るべきか?

おたまじゃくしはかえるのこ
5/13 独歩プロデュース
劇小劇場

西村剛士君が出演
別役って……? もう一度考える。大西多摩恵さんは真面目で素敵で大好きな女優さんだ。今回もしっかり芝居なさっているけど、少し頑張りすぎて見えた感じがしたのは何故だろう? それは何から来ているのか、私は考える。
八百屋お七
4/29 Dance“MOVE
六行会ホール

原田演出 古木杏子出演
踊りはやはり古木が最高。あと小森悠冊君のお坊さんも良かった。
構成・演出の原田も好評をいただきました。
ラストの「何人ものお七」に感動した。

青白い鳥
4/26 ペルソナ
麻布区民センター

WU2007に在籍した田中裕が出演。なんで舞台を明るくすると客席まで明るくなるのか?? 今どき「つっぱり」「かわいこちゃん」というセリフと、後期高齢者医療制度などの妙にリアルのセリフがないまぜ。主演女優さん兼演出家さんの台本。誰か推敲してあげれば良いのに。裕は楽しそうには演じていたけど……。

億万長者婦人故郷ニ帰ル
4/19 JAM SESSION
劇「小」劇場

スターダス・21養成所の講師でもある西沢英治さん率いるプロデュース集団。スターダスの所長からも「とてもエネルギーのある面白い芝居をする」と聞いていましたが、面白かったです。
満席で舞台かぶりつきで正座……という窮屈さを消してしまいました。億万長者婦人をやった斉藤範子さんの怪女優ぶりに圧倒されました。

サド公爵夫人

4/5 SPAC公演
静岡舞台芸術公園楕円堂

大桑茜出演「サド公爵夫人」を静岡まで観て参りました。
私は久々に観る静岡舞台芸術公園楕円堂での公演。
「サド公爵夫人」は数年前に原田も演出した舞台ですし、戯曲も何度も読み返し、そのセリフの美しさと的確さは大好きです。
大桑はアンヌというサド公爵夫人ルネの妹を演じました。
内容は是非三島由紀夫の戯曲をお読みいただきたいと思います。表面的にだけ見ればかなりきわどい(マルキド・サドの話ですから)内容ながら、その「討論」のすごさ、深さには圧倒されます。
大桑はたたずまいがとても綺麗でした。楕円堂の特殊な舞台の中で、その美しさが際立っていて、思わずみとれてしまいました。
彼女初め役者たちは日々の、かなりハードな訓練を経て今日の舞台に立っています。
ありきたりの「女性」の表現の範疇を越えた力強い芝居でした。

コーカサスの白墨の輪

3/17 スターダス・21研究科Aクラス修了公演
スターダス・21アトリエ

演出 西沢英治さん。

もぐら少女
2/11 イヤヨワーク
遊空間がざびぃ

ユニットの瀧本が出演。不愉快な作品だった。だけどそれがこの公演の狙いなのだろう。そういう意味では成功なのだろう。

正午の伝説
2/7 内山森彦ブロデュース公演
「劇」小劇場

内山森彦さんプロデュース。高校時代、別役作品にはまっていた私たち演劇部はこの芝居を良く勉強会でやっていました。後輩達はこの作品で都大会まで出場しました。勉強会などでも取り上げたこの作品をプロの舞台で観るのは初めてのことでした。内山さんにとって忘れられない作品で、いつかまた再演したいと思っていたそうです。
傷病兵の下りはやはりベテランの方が演じると背景が見えてきます。笑わせようと思わなくても良いと思いました。傷病兵2の切実さが前半からあれば十分深く面白い作品だと思いました。

煙が目にしみる

1/13 スターダス・21カンパニー 
スターダス・21アトリエ

カンパニー公演がこのところ盛んに行なわれていて嬉しい限りです。でもなかなか拝見出来なくて、今回やっと………!! 養成所の頃に生徒だった子たちが半分くらい。中に目をみはる位良くなっていた子がいた。こういうのを感じると本当に嬉しくなりますし、ぼやぼやしてられない気分になります。戯曲は堤泰之さんが書いた名作だそうですが、私は知りませんでした。年相応のキャストで演じるともっと面白い戯曲かなあ…とは思いましたが、若い役者が挑戦した気概は素敵でした。今度は古典にもチャレンジすれば良いのになあ。