劇団キンダースペース 連続ワークショップ 2013

キンダースペース主宰・演出家/原田一樹 キンダースペース俳優・スタッフ が直接指導 
好評のワークショップです!

「演技」とは何でしょう。
少しでも経験したことがあれば、その難しさに心当たるはずです。戯曲に描かれているのは私たちが普段生活している姿。台詞の意味さえわかればリアルに演ずることは難しくないはず。ところが人前に立ち、相手役に向かって口を開いた途端、気づかされるのは自分自身がどれだけ不自由かということ。動きはぎくしゃく、目線は泳ぎ、感じるのは思いと動作が一致しない気味悪さばかり。そんな思いを解消するために感情を追い、手足を振り回し、表情を作り声を張り上げ、人間の存在感からはどんどん遠ざかっていく。それでもこれは不味いと感じる時はまだいい方で、声を枯らした感情の垂れ流しが気持ちいい、何かをやり遂げたなどと思っていたら、戯曲がどれほどよくても客席には感動のかけらもなく、知り合いに頑張ったねと言われるのが関の山です。


いい演技、俳優の存在感とはいったいどこにあるのでしょうか。
ドラマに書かれている人間は、当たり前ですが、その世界で身体を使って生きています。台詞を喋るということも感情の発露ではなく、世界に触れるための方法であったり、何かをあざむくための嘘であったり、世界と関係をむすぶ行為として機能するものです。同時に、観客の心を動かすものもここにしかありません。この「関係」をどう読み解くか。それこそが俳優の感性として求められるのです。

キンダースペースの連続ワークショップでは、テーマ別にテキストを監修し、一貫してこの課題を参加者とともに探ってきました。
十六年目の今年もまた以下のテーマで、八日間の戯曲への旅を企画しています。
テキストはすべてこちらで用意いたします。
東西の戯曲作品の中から一部を抜粋して読み解き、劇団員が相手役となり、会話を組み立てアンサンブルを探り、最終日には小さな発表も予定しています。
キンダースペースが現在も様々に行っているワークショップ、エクササイズも、紹介いたします。
募集は各回ごと。
基本は一年以上の舞台経験者とさせていただきますが、ご相談に応じます。


時間:19:00〜22:00
費用:21,000
定員:12名



Vol.46「もう一人の私」
5月28(火)・29(水)・31(金)・6月1(土)・4(火)・5(水)・7(金)・8(土)

(8日間)

人間の創り上げてきた物語の中で、おそらく恋愛というものが最も多く描かれてきたモチーフであることは間違いないでしょう。人が成長する過程において避けられないものの一つでもあります。チェーホフの錯綜する恋。太宰の片思い。漱石の三角関係。恋愛の力学と関係を戯曲の中でどうとらえ、俳優は演技するか。人は恋愛によってはじめて自分の中の他者と出会います。近代劇からシェークスピアにまで題材をとって「恋愛」を探ります。


Vol.47「見えない世界」
11月19(火)・20(水)・22(金)・23(土)・26(火)・ 27(水)・ 29(金)・ 30(土)

(8日間)

優れた戯曲作品には、必ず世界が描かれています。私たちはどのような世界でどのように生きているのか。もちろん簡単に答えの出るものではありません。むしろこの問いを永久に生きなければならないということを示すのが芸術の役割であるともいえます。消費だけが個人の存在理由となりそうな時代、今の作家はどのように「世界」を描いているのか。一人の人間を演じる俳優が、その世界を観客に提示することは可能なのか。主に現代の作品を中心にテキストとします。


2013年度の 連続ワークショップVol.46、連続ワークショップVol.47、モノドラマワークショップ2013、全てにご参加の方は、参加費総額から5,000円割引きさせていただきます。


申し込み方
希望するワークショップを明記の上、メールでお送りください。お問い合わせも受付けます。
郵便番号・住所・氏名・電話番号・FAX番号・年齢・性別・職業・所属・
演劇経験年数 (なし  1年未満  1年以上)
実施会場:劇団キンダースペースアトリエ
    電話 048-255-4342
    〒332-0021 川口市西川口1-23-3 マンションヒルマ1F
申し込み・問い合わせ:劇団キンダースペースオフィス
    電話 048-252-0551
※申し込み用紙も用意してございます。御請求ください。
※定員になり次第締め切ります。お早めに御応募ください。
※ワークショップに関して劇団の事情によりやむをえず日程が変更になる場合がありますのでご了承ください。その場合応募者には早めに御連絡いたします。