劇団キンダースペース 連続ワークショップ 2014
キンダースペース主宰・演出家/原田一樹 キンダースペース俳優・スタッフ が直接指導
好評のワークショップです!
「演技」とは何でしょう。 少しでも舞台や映像での「演技」を経験したことがあれば、その難しさに心当たるはずです。戯曲に描かれているのは私たちの普段の姿。言葉の意味さえわかればリアルに演ずることなど難しくないはず。ところが人前に立ち、相手役に向かって口を開いた途端、気づかされるのは自分自身がどれだけ不自由かということ。動きはぎくしゃく、目線は泳ぎ、感じるのは思いと動作が一致しない気味悪さばかり。その気味悪さを解消するために感情を追い、表情を作り、声を張り上げ、結果、リアルな姿からどんどん遠ざかっていく。それでも、これでは不味いと感じる時はまだいい方で、思い切り声を張り上げた感情の爆発を気持ちがいい、やり遂げたなどと思っていたら、戯曲にどれほど深い意味があっても、観客には演技する俳優の姿ばかりが目につき、感動のかけらもなく、客席の知り合いに頑張っていたねと言われるのが関の山です。 いい演技、俳優の存在感、とはいったいどこにあるのでしょうか。 ドラマに書かれている人間は、当たり前ですが、その世界で生きています。台詞を喋るということも感情の発露ではなく、世界に触れるための方法であったり、何かをあざむくための嘘であったり、他者と関係をむすぶ行為としてあるものです。これは存在の仕方に左右されるもので、観客の心を動かすものも、ここにしかありません。この「関係」と「存在」をどう読み解くか。そこに俳優の感性が求められるのです。 キンダースペースの連続ワークショップでは、テーマ別にテキストを監修し、一貫してこの課題を参加者とともに探ってきました。 十七年目の今年も、以下のテーマで、戯曲のいちばん深い所への旅を企画しています。 東西の戯曲作品の中から一部を抜粋して読み解き、劇団員が相手役となり、会話を組み立てアンサンブルを探り、最終日には小さな発表も予定しています。 キンダースペースが現在も様々に行っているワークショップ、エクササイズも、紹介いたします。 ※募集は各回ごと。基本、一年以上の舞台経験者を対象としておりますが、ご相談に応じます。 |
時間:19:00〜22:00 費用:21,000 定員:12名 |
Vol.48「いつかどこかで」※定員になりました。 10月7日(火)・8日(水)・10日(金)・11日(土)・14日(火)・15日(水)・17日(金)・18日(土) |
Vol.49「戯曲という世界」※定員になりました。 11月18日(火)・19日(水)・21日(金)・22日(土)・25日(火)・26日(水)・28日(金)・29日(土) 優れた戯曲作品には、必ず世界感というものがあります。作家にとって、その世界はどういうものであったのか? これはまた同時に、私たちは今どういう世界に生きているのかを問い続けることでもあります。もちろん簡単に答えの出るものではありません。むしろこの問いを永久に生きなければならない、ということを示すのが芸術の役割であるともいえます。消費だけが存在理由となりそうな時代、古今の作家たちはどのように「世界」を描いてきたのか。一人の人間を演じる俳優が、その世界を観客に提示することなど、可能なのか。いずれにせよ無自覚であることからは何も始まりません。 ※この回にマスタークラスの総合発表も行います。 |
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申し込み方法 希望するワークショップを明記の上、メールでお送りください。お問い合わせも受付けます。 郵便番号・住所・氏名・電話番号・FAX番号・年齢・性別・職業・所属・ 演劇経験年数 (なし 1年未満 1年以上) 実施会場:劇団キンダースペースアトリエ 電話 048-255-4342 〒332-0021 川口市西川口1-23-3 マンションヒルマ1F 申し込み・問い合わせ:劇団キンダースペースオフィス 電話 048-252-0551 ※申し込み用紙も用意してございます。御請求ください。 ※定員になり次第締め切ります。お早めに御応募ください。 ※ワークショップに関して劇団の事情によりやむをえず日程が変更になる場合がありますのでご了承ください。その場合応募者には早めに御連絡いたします。 |