モノドラマとは、一人芝居とも朗読とも異なります。近代以降の我が国の短編小説を、俳優一人が、最小限の装置のなかで語り、一つの世界を作り上げるものです。この時、求められるのは「語り」というもののセンス、人物を演じ分ける演技力、表現力はもちろんですが、文学を時間と空間のなかに立ち上げる、正に俳優の資質にかかわる感性です。観客は、俳優がどう語るかを見ている訳ではありません。どのようなフィクションがそこに立ち上がるかに耳を澄ましているのです。俳優は、自分を消して、そこに立つことを求められます。ある意味で演技というものの本質がここにあります。
三十周年の今年は、キンダースペースの俳優たちも、全員が、もう一度モノドラマに挑戦いたします。この機会にぜひ一度モノドラマ体験を。テキストは数本。5分から10分程度で完結する掌編小説を、用意いたします。

4月28日（火）・29日（水）・5月1日（金）・2日（土）・4日（月）・5日（火）・8日（金）・9日（土）

時間／19:00〜22:00　費用／21,000円　定員／8名