劇団キンダースペース 連続ワークショップ 2019
キンダースペース主宰・演出家/原田一樹
キンダースペース俳優・スタッフ が直接指導
1995年より好評をいただいているワークショップです!
俳優が舞台で「行うこと」は、決して覚えた台詞に感情をこめて口にするということではありません。そのことが、何を生み出すかということに耳を澄ますことです。 これが、そう簡単なことではありません。 普段の生活で私たちは他者とコミュニケーションを取り、伝えたいことを伝え受け取るべきことを受け取り、一見、何の問題もなく暮らしているように思えます。しかし、この時には必ず、かすかではない行き違いや、伝えきれない何かがこぼれ落ちています。これまであった哲学や文学の多くはこの部分を中心に扱って来た、といっても過言ではありません。 我々自身も、伝えたいと思った本質よりも、こうとしか伝わらなかった上面だけで、自分自身の姿を限定したりしています。「私ってこういう人だから」というのは、ほとんど外から規定された在り方を追随しているのです。 「演劇」は、まずこのことに疑問を持つことから始まります。「私は本当に私だろうか」「演劇」的人間は、ずっと考え続けます。稽古の最後の日まで、本番が始まっても。いえ、本番が終わっても…… 実はこれが、俳優が「行うこと」の全てです。これが持続できたときに、観客はその俳優の中に、演じている姿ではなく永遠に問い続ける「人間」を見出して、「演劇」に触れた実感を得るのです。 |
■Vol.57「あちらから見たら私は?」 ギリシャ悲劇では人間たちは多く神々に翻弄されます。これは、人間たちの欲望や復讐心、嫉妬や憎悪、時には愛情までが人間に苦悩や破滅をもたらすものであり、そのことも知っていながら自分の力では制御することができない、それを神の力に見立てた、ということです。現代においても人間の過ちの本質はまるで変っていません。演劇は神の存在を見せるものではなく、神を求めてしまう人間の姿を見せるものです。 |
■Vol.58「いずこへ?」 日本人というのは変わった民族で、西洋や大陸の人々と比べて、はるかに欲望も憎悪も少ないように思えます。「恨み骨髄」よりも「昨日の敵は今日の友」の方が大方の国民性に見えます。だからこそ一方で武士道や一億玉砕が叫ばれたのかもしれません。「演劇」は、日本人も西洋人もその板の上に扱います。ワークショップであるからこそ感じられるこの隔たりにも耳を澄ましてみたいと考えます。 |
申し込み方法 希望するワークショップを明記の上、メールでお送りください。お問い合わせも受付けます。 郵便番号・住所・氏名・電話番号・FAX番号・年齢・性別・職業・所属・ 演劇経験年数 (なし 1年未満 1年以上) 実施会場:劇団キンダースペースアトリエ 電話 048-255-4342 〒332-0021 川口市西川口1-23-3 REGIA 1F 申し込み・問い合わせ:劇団キンダースペースオフィス 電話 048-252-0551 ※申し込み用紙も用意してございます。御請求ください。 ※定員になり次第締め切ります。お早めに御応募ください。 ※ワークショップに関して劇団の事情によりやむをえず日程が変更になる場合がありますのでご了承ください。その場合応募者には早めに御連絡いたします。 |